副代表メッセージ
Message from the Deputy Representative
取締役副社長メッセージ
皆様、株式会社TKシステムの取締役副社長、髙倉真司でございます。日頃より多大なるご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

電線共同溝工事とは
私たちが専門とする「電線共同溝工事」とは、一言で言えば「街から電柱をなくし、電線や通信ケーブルを地中化する」ための工事です。
かつては人が歩けるほど巨大な地下トンネルである「共同溝」が主流でしたが、コストなどの問題から、現在ではよりコンパクトな管(CCボックスなど)を地中に埋設する「電線共同溝」という手法が取られています。
名前に「電線」とついているため電気工事だと思われがちなのですが、実際は極めて専門的で大規模な「土木工事」です。アスファルトを割り、重機で深く地面を掘り進め、管を配置し、再び綺麗に舗装し直す。これが基本的な流れとなりますが、現場の環境は非常に過酷です。交通量の多い幹線道路では、深夜の限られた時間帯に作業を行い、朝には完全に原状復帰させて車を通せるようにしなければなりません。もし作業が遅れれば、大渋滞を引き起こしテレビのヘリコプターが飛んでくるほどの騒ぎになってしまいます。1回の失敗も許されない、極度の緊張感を伴う現場なのです。
電線共同溝工事に対する想い
私は約30年間、この通信土木という分野の最前線で技術を磨き続けてまいりました。長年現場に立ってきたからこそわかるのは、この仕事が本当に「一筋縄ではいかない」ということです。
道路の下には、すでに水道管やガス管、古いケーブルなど無数の埋設物が網の目のように張り巡らされています。図面通りにいかないことも多く、どこにあるかわからないそれらを傷つけることなく避けながら掘り進めるには、高度な経験と感覚が必要です。さらに、川の下を通り抜けるための「推進工事」では、立坑を深く掘り下げ、川底の下を横に向かって機械で掘り進めます。もし水が噴き出せば大事故につながる、極めて危険で難易度の高い工事です。事実、他の建設会社が「難しすぎてできない」「やりたくない」と逃げ出すような過酷な現場を、私たちは何度も引き受けてきました。
しかし、だからこそ私は、この仕事に強い誇りとやりがいを感じています。誰にでもできる仕事ではありません。私たちの熟練した職人チームでなければ完遂できない現場がある。その事実が、私たちの高い技術力へのプライドであり、日々の過酷な現場を乗り切るためのモチベーションとなっています。
電線共同溝工事に対する会社としての使命感
弊社の主力事業である無電柱化に伴う電線共同溝工事は、現在、社会から強く求められている事業です。かつて無電柱化は、美しい街並みを作る「景観重視」の側面が強かったのですが、近年は気候変動による超大型台風への対策、すなわち「防災」としての役割が急務となっています。風速50メートルを超える猛烈な風で電柱が倒壊し、道路が寸断されれば、人命に関わる事態を引き起こします。
また、日本の狭い道路において、立ち並ぶ電柱は道幅をさらに狭め、歩行者や自転車、とくに子どもたちにとって大きな危険を伴う障害物となっています。さらに、商店街の店舗の2階の窓を開ければ、すぐ目の前に無数のケーブルが垂れ下がっているような危険な光景を、私たちは幾度となく目にしてきました。これらを地中に収めることで、誰もが安全に、そして安心して歩ける生活空間を確保することが私たちの使命です。
この工事は非常に専門性が高く、熊本県内に約1,000社ある土木会社の中でも、無電柱化の施工ができるのは弊社を含めてわずか数社しかありません。他の建設業者が敬遠するような特殊な工事でも、弊社の熟練した職人たちは、独自のノウハウと高いプライドを持ってこの難工事をやり遂げます。
無電柱化が完了し、新しくインターロッキングが敷き詰められた美しい道路を見たとき、商店街や地域住民の方々から「街が明るくなった」「また人が集まって賑わいを取り戻せる」と喜びの声をいただく瞬間こそが、私たちの最大の誇りであり、原動力なのです。
今後の事業展開
私たちの今後の展望は、この無電柱化分野において、九州を牽引するリーディングカンパニーになることです。ゆくゆくは、すべての工程を自社で一貫して完結できる体制を確固たるものにいたします。高い専門技術を持つ私たちが全工程に責任を持って取り組むことが、最も高品質で安全な街づくりにつながると信じているからです。
現在の建設業界では、コンサルタントが設計し、ゼネコンが元請けとなって、私たちのような専門業者が実際の施工を担うという分業構造が一般的です。しかし、電線共同溝のような極めて専門性の高い工事においては、現場の隅々まで熟知したプロフェッショナルこそが、最初から最後まで責任を持つべきだと考えています。設計の段階から私たちが関与し、最適な工法を提案し、自らの手で安全に施工を完了させ「TKシステムに1本電話すればすべて解決する」と任せていただけるような存在になること。これが私たちの目指す究極の姿です。
この専門技術を極め、決して他の分野に脇目を振ることなく、電線共同溝工事のプロフェッショナル集団として、九州の安全で美しい街づくりをリードしてまいります。






